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これが人間の住む国か? [Ethics]

神戸地震のあと、被災者を救出しようともしない国に対して小田実が怒りの言葉をぶつけていた。

    これが人間の住む国か!


神戸地震から10年が経過した。
いま、企業に解雇された多数の派遣労働者たちは、冬空の下で、どう寒さをしのいでいるのだろうか? 家族は気が気ではないだろう。

震災から10年経過して、また同じ言葉を発しなければならないのか。<これが人間の住む国か>
しかも、大量解雇は自然災害ではない。人災である。コッカと企業による。。。80年代末に、非正規社員の長期雇用を許容する派遣法が、企業側の要求により立法化されたとき、現在の道は敷かれたのだ。 


081215_2101~01トヨタ非正規社員_拡大.JPG
名古屋市内の公園。自動車会社を解雇された派遣労働者が、夜を公園のベンチで明かしている。(NHKの番組から)


いつ解雇されるかわからない、傷害保険もない。。解雇されても故郷に帰る旅費さえ貯えられない薄給。
こういう待遇の労働者をこき使って、トヨタやキヤノンは莫大な利潤を挙げてきたのである。 
その利潤は、本来ならば、非正規労働者にもっと分配すべきカネだったのである。
ちょいと景気が傾くと、首切り。寮まで追い出して寒空の下を彷徨わせる。これは人間のすることか?

  これが人間の住む国か!


昨晩の、NHKニュースでは、解雇された若者が、商店街の通路で夜を過ごし、朝起きて、ゴミ袋を漁っている姿を映していた。
 「空腹になるとアタマが空っぽになって恥も外聞もなくなる。。」 これをカメラで撮影し続けるNHK職員もたいした、タマである。


昨日、夕方、ラジオからつぎのようなニュースが流れた。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20081216-567-OYT1T00072.html

### 大分キヤノン失業者を臨時雇用へ…地元の杵築市

 キヤノンの大分県内のカメラ製造子会社・大分キヤノン( 国東 ( くにさき ) 市)と関連会社の大分キヤノンマテリアル( 杵築 ( きつき ) 市)の非正規労働者約1200人が、雇用契約を段階的に解除されている問題で、両社従業員の多くが在住する杵築市は15日、失業者を臨時職員として雇用する方針を決めた。

 希望者を最長で1か月間、交代で来年3月まで雇う考えで、16日から申し込みを受け付け、面接を経て随時決める。失業者の支援策を打ち出す自治体が相次いでいるが、厚生労働省は「自治体が直接雇用するケースは聞いたことがない」としている。

 市緊急雇用等対策本部によると、同市内には再雇用を見込める企業が少ないことから直接雇用することを決めた。

 市役所にある全25課が1~2人ずつ確保することを目標に現在、人員を調整している。相談者の中には実家に帰る交通費さえないという人もおり、市は1か月間の雇用でも生活支援につながると考えている。

 市内在住であれば、住民票を移していなくても応募できる。

 臨時職員となった場合の住居は、市が民間のアパートを借り上げるか、市営の宿泊施設を提供する。家賃は未定だが、一部を市が負担する方針。
###


企業がマトモならば、自社の従業員はオノレでケアする。
やるべきことを企業がやらないから、見かねて市が、解雇された労働者に仕事と住処を提供する。。。

市がケアしなければどうなるのか? 凍死者や餓死者がでかねない。 企業人は恥ともおもっていない。このような企業人を生かしておくべきだろうか? かりに何年後になるかしらないが景気が回復してもトヨタやキヤノンを生かしておいてはならない。製品を買ってはならない。こういう、オノレのことしか考えない企業は、安楽死してもらおう。本来派遣社員に分配されるべき利潤を、役員や株主に分配してきたツケがいまやってきた。 非正規社員を解雇した企業の役員が過去に遡って賞与を全額返納した、という話をまだ聴いていない。これに手を貸した国会議員も同罪である。過去に遡って、賞与は全額国庫に返還すべきである。


わたしは、直ちに、杵築市総務課に感謝と激励のメールを出した。
杵築市HP
http://www.city.kitsuki.lg.jp/indexpc.php

しかし、逼迫する市の財政状態でいつまでも支援が継続できるわけもない。 ケーダンレンのいいなりになって 労働者の部品化に手を貸してきた政府と国会が全国レベルでの支援を肩代わりするより手がない。


政府や、コッカイ議員は、今、日本全国で起こっていることは、神戸地震以上の災害=人災、であることがわかっているのだろうか?

計画されている一時給付金などは、直ちに中止し、これも解雇者支援財源の一部とすべきである。 解雇者を抱えた市町村は、ただちに、駅前や公園に、緊急の簡易宿泊施設の建造、および食費に回して、行き先のない労働者を無料で収容しなければならない。 ただちに、である。 来春完成、では遅いのだ。 


昨日放映された、NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス2 非正規労働者を守れるか」 。 http://www.nhk.or.jp/special/
正社員と非正規社員の激しい格差を報じていた。 既成の組合や、正社員のモラルは、落ちるところまで落ちている。 非正規社員を同じ人間とおもっていない。 おどろいたことに、社員食堂のメニュー料金まで差が付けられているという。社員が400円のところ、非正規社員は600円、という具合に。 正社員が、非正規社員に対して暴言を吐き、横柄な態度を取る。半世紀前、米国では黒人と白人はトイレが別、バスの座席も別、賃金も別体系であった。この差別を非難できるか? この差別を目の前にして平然としておられる<正社員>や、この制度を放置している企業のトップの脳味噌がすでに溶解している。


いまごろになって、社員や労組が 雇用を護れ!、と叫んでもだれもホンキとは受け取らないだろう。 つぎに解雇されるのはキミラの番である。

不景気になり受容が落ち込んだのであれば、株主への配当を下げ、正社員の給与や賞与をカットしても、非正規社員の雇用を確保すべきである、という発想は組合や企業にはでてこないのであろうか? 不思議なことである。 人を助けることは、おのれを助けることである、ということがわかっていない。 よく、これで、ここまで生きてこられたものだ。

現状の派遣法は直ちに停止し、80年代の状態にもどすべきである。

NHK番組で、門脇英晴(日本総合研究所特別顧問) が、「これからは人間を大事にしなければならない。。」と、のたもうて、場を白けさせていた。


同じ国の中に、仕事がなく住むところもなく、喰うモノもない人間が放置されている状態で、どうして国民が金を使って消費しようという気になるか。 人間として生まれて、どうしてこのような酷い差別と、境遇に耐えなければならないのか。


とりあえず、この冬を乗り越えなければならない。餓死者凍死者を出してはならないのだ。 これは今日明日の問題である。 湯浅誠が言っているようにこれは 生存の問題なのだ。 派遣切りによるホームレスの増加は、年末がピーク。 今年の正月休みは、12/26~1/5の10日間続く。この間、役所は動かないのだ。。。
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裏の顔

キヤノンが納める税金と、市がキヤノンに出す補助金+今回の出費で、だいたい釣り合う?
by 裏の顔 (2008-12-18 01:29) 

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